Q&A
Q.肩こりは背骨の歪みが原因と言われましたが、どうしたら骨が歪まなくなりますか?
A. 本来、骨は歪みたくて歪んでいるのではありません。緊張すると姿勢はバランスを失い、それが
固定化されると、歪みになります。いわば身体癖とも言うべきものです。自分の身体が自分で歪ん
でいないと思っている時、ほとんど歪んでいる場合が多いようです。言いかえれば、自分が無意識
に何かしている時に歪んでいます。ですから歪まないためには、無意識に身体を使う癖をやめなけ
ればなりません。身体は、手、足、口、眼、耳など全ての身体部位を、全身から切り離して、その部
分だけ使おうとすると身体のバランスを失い、緊張と不快感を生じます。この部分的な身体の使い
方をしようとする意識をまずはやめるべきでしょう。
Q.東洋医学療法とは、どんな治療法ですか?
A. 狭義には中国で生まれた鍼灸医学・陰陽哲学・漢方医学(中医学)等による治療といえます。お
灸の原料のよもぎなどの薬草は、中国南方で豊富だったので、そこではお灸や漢方医学が生まれ
、不毛な遊牧地帯の中国北方では、はり治療が行われるようになりました。鍼灸・マッサージ治療
では、ツボや経絡を調整しますが、その考え方はインドから由来するものです。ヨガでは、ツボや
経絡のことをチャクラ、ナディース(河の意味)と呼んでいます。文書に残すことが得意な中国人と
違い、インドでは、ヨガの修行により、ツボや経絡を瞑想によって発見し、それをコントロールしまし
た。そしてその方法を口伝いに、次世代に伝えてきたのです。世界三大宗教の開祖、シャカ、キリ
スト、マホメットはヨガの修行法によって悟りに至ったといわれています。
中国のこうしたツボや経絡治療は、古代インドのヨガやアーユルベーダ医学(インドの伝承医学)
が中国に伝わることで、発展してきました。それが、奈良・平安時代に日本に伝わり、今日の鍼灸
マッサージに至っています。そうした意味で、広義には、ヨガ、アーユルベーダ医学、鍼灸医学、漢方
医学、タイ医学、チベット医学、ユナニ医学(西アジア医学)など、アジア地域の伝統医学による治
療の総称ともいえます。その源流である、鍼灸医学やヨガは4000年の伝統を持つ最も自然な治療
法・健康法なので、ぜひともご体感ください。
Q.健康保険は効きますか?
A. 整体やカイロプラティック等は、国内では、医療として認められていませんので、健康保険は適用で
きません。ムチウチ症などの交通事故治療は、自動車保険が適用できます。医療として認められてい
る鍼灸・指圧治療は、医師の証明書があれば、物理療法として保険適用できる場合もありますが、特
定の疾患のみに限られます。さらに、手続きが面倒で制約があり、何回も通院しなければならない保
険治療は、当院では推奨しておりません。患者さんには、できるだけ少ない回数で、症状を改善する
努力をさせていただいております。
東洋医学(鍼灸・指圧)による治療そのものが、医療でありながら、自由に保険適用を受けられない
のは、かつて、東京帝国大学(現東大)に鍼按科や東洋医学科が設置されていましたが、廃止され、
さらには、戦後のGHQの命令により、東洋医学治療(鍼灸・指圧治療)が西洋医学治療によって取っ
て代わり、民間療法として残された歴史的背景もあります。しかしながら、日本古来からの東洋医学
療法は、最近、欧米の人々にむしろ関心が深まっています。
Q.不妊症、妊娠から出産までの期間の施術とは、どのような事をするのですか?
A. 妊娠、出産、産後において、各段階で施術の方法は大きく変わります。当然、不妊症の治療となれ
ば、また異なります。唯一いえるのは、どんな場合もホルモンバランスが大きく作用していますから、
骨盤の安定と頭蓋骨の安定が一番大切です。不妊症の方や、妊娠に至るまでの方は、まず腰下肢
の矯正をお勧めします。アロマテラピーや、ヨガ、呼吸法も併用することがよりよいでしょう。
妊娠から出産までの間、大体4〜5ヶ月目以降は流産しにくくなる半面、体重増加と運動不足にな
るために、腰痛、肩こりが出始めます。特に働いている妊婦さんはストレスのため、流産の可能性も
あります。この期間は腰痛、肩こりを除くための施術を受けた方がよいと思います。
それ以降7〜8ヶ月目ぐらいは、逆児などの、胎児の位置異常の問題も出てきますので、当院では
安産灸をお勧めします。無事に出産後は、産後の肥立ちがよくないといわれるように、体質が変化し、
体型が変わってしまう場合があります。時間をとってでも一度、骨盤の歪み等の治療を受けましょう。
Q.子どもの施術はどのような事をするのですか?また、どのような症状で来院していますか?
A. 発達・成長変化の著しい年令なので、大人とは異なり、子どもに合わせて弱い刺激の治療を行います。
成長力が旺盛なので、それほど強い刺激は必要ないからです。ただ、症状の特異性のある場合は、ご両
親も見逃すことができないと思います。症状と年令によっては、そのまま放置することで、子どもの将来
に大きな障害を残すことも考えられます。当院では、施術方法は、主に手技治療とはり治療・アロマテラ
ピー治療をします。手技治療では、頭頚部・脊柱部・骨盤部を検査の上、必要な治療をします。はり治療
やアロマテラピーでは、自律神経の調整をし、潜在しているストレスを取り除きます。また年令と症状によ
り、治療体操、呼吸法を行う場合もあります。その上で、ご両親にも自宅でお子様にしていただく、日常の
ケアをお教えしております。当院とご両親の双方の連携でお子様のケアをさせていただいております。ま
た、小児の発達障害、障害児教育の国家免許を持った、療育経験のあるスタッフもおりますので、ご不明
な点はお気軽にお尋ねください。
子どもの成長年令
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好 発 症 状
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乳児 (生後1週間後〜)
幼児(就学前)
小学生
小学生(高学年)
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かんの虫(泣きやまない、奇声)、湿疹、アトピー皮膚炎、痙攣(ひきつけ)、
夜驚症、先天性股関節亜脱臼、かぜ
虚弱体質、夜尿症、チック症、多動症、自閉症、吃音(どもり)、慢性中耳炎、
情緒・感情障害、注意欠陥障害、アスペルガー症候群、神経発達障害、発
熱体質、アレルギー体質(食物アレルギー)
肥満、低身長、視力低下・仮性近視、鼻血、鼻炎、蓄膿症、側弯、骨格異常、
関節の捻れ、呼吸障害(喘息・過呼吸)、貧血
頭痛、起立性調節機能障害、乗物酔い、成長痛(膝の痛み等)、生理痛、適
応障害・問題行動
|
※外傷(打撲・捻挫・骨折後遺症)、体の各部の痛みは、子どもの全年令で適応症です。
Q.精神症状が適応症になっていますが、本当に改善できるのですか?
A. 当院では心身一元的な立場で治療しています。身体的に問題がなしで精神症状だけあるということは
ないと考えています。言いかえれば、身体的な感覚が鈍麻になり、麻痺していることで、精神的にまで追
い込まれている(病識がなくなっている)のではないでしょうか。そうした精神症状は慢性的な場合が多い
ので、症状の改善には短期的ではなく、周期的な治療の蓄積が必要になります。
当院では、麻痺して感覚鈍麻になった身体感覚を、本来の自然な状態に戻すことで、精神的な様々な
症状を軽減しております。例えば、うつ病や中枢神経(脳脊髄)疾患には、はり治療やメディカルアロマテ
ラピーによる一定の効果が認められていますし、神経症や統合失調症も、ヨガ療法や禅的刺激で中長期
的には改善されています。器質的な精神疾患は薬物療法に頼らざるを得ないのが現状ですが、それでも
良くならないのであれば、他の方法を試してみてもよいのではないでしょうか。自分自身の中に誰にでも
ある自然治癒力に気づき、それを自由に働かせて見ては?と提案しております。
東洋医学やヨガ・禅、メディカルアロマテラピーによる精神科領域の治療は、当院のスタッフが、精神医
療の現場で患者さんと直接コミュニケーションをとる中で、開拓した分野でもありますので、是非ご利用く
ださい。
ト ッ プ
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